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since2009/11/9…… 三日坊主になりながらも、何か書いています。
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フッ素!!!!
フッ素の日ですよ!!!!!!!!
というわけで、フッ素のお話。

名前の由来は、実際は蛍石のフローライトから。でも、そのもっと語源に迫ると、ラテン語で流れるを意味するfluoreから来ています。
流れる?と思うと思いますが、これは、フッ素化合物を使うと治金の時になんか金属の流動性がよくなるとかなんとかなんかそんな感じ。
ちょっと、詳しい文献なくてすいません。また、命名も諸説あるのだそうです。

フッ素の単離は非常に困難を極め、多くの化学者が中毒を起こしたり、中には亡くなった者もいます。
そんな中、単離に成功したのは1886年のこと……だったかな。
モアッサンという化学者が、フッ素の単体を得ました。
ちなみに、この翌年に閃ウラン鉱を希硫酸で加熱すると不活性なガス→のちのHeが出ることが発見されています。
ちょうど、希ガスの歴史の時期なんですね。
あの時期はたくさんの元素が見つかってるからの……

フッ素と同い年には、GeにDyが発見されています。
幼馴染だね……!!!!

さて、フッ素はハロゲン族の一人です。
反応性が高く、天然で元素単体で産出することはありません。

自然界では、フッ素は蛍石、フルオロアパタイト、氷晶石などとして産出します。
氷晶石、綺麗な名前ですよね。これは、Alの製造の時に出てきます。
Alの製造の際、アルミナという物質を使うのですが、まあこれの融点の高いこと。
そこにこの氷晶石を加えると、凝固点降下が起きて融点がぐっと下がるのだとか。
これは高校化学でも融解塩電解のところで出てくるお話ですね。
皆様の一円玉も、こうやってできています。
そういえば、今はどうかはわかりませんけど、1円玉を作るのにかかるコストは1円当たり2円だぜ!!って話ありましたよね。

さてそんな単離の難しいフッ素君、HFの電気分解法で得られています。

元々フッ素は、それほど単体での利用方法がなかったです。
ですがウランを濃縮する際、UF6を使うことが必要なので、そこで需要が高まりました。
ちょっと苦い歴史ですね。

最近では、テフロン樹脂なんかが化学的に非常に安定なため、利用されてますね。
いわゆるフッ素加工フライパンのこと。
いろんなものがくっつきにくくなるアレです。

そういえば以前、元素標本をアマゾンで探していたところ、
フッ素がありまして……
はえ!?って思ったら、テフロン樹脂をフッ素として売ってました。そらそうや。

元素標本、アマゾンで調べると楽しいですよ。
いろんな元素意外と売ってます。
そこで私は希ガス(合法)5人と、ネオジム、プラセオジムを得ました。
嬉しいです。

ちなみに、このネオジムはよく磁石ででてくるネオジム磁石のネオジムです。
プラセオジムは、「にら色の双子」(ジムが双子という意味)で、ネオジムとは双子というか、
もともと分離が困難な一つの元素だと思われてました(当時の名前はジジムだったか?)。
にら色なのは、化合物がにら色を示すからです。
ネオジムのネオは、ネオンの名前の由来と同じところから、新しい双子という意味でネオジム。
だから私ネオジムのこと結構好き。

さて。

フッ素の単体を得るのが非常に困難なのはわかると思いますが、
モアッサンさん、ノーベル賞もらってます。化学賞ですね。
1900年初頭のノーベル賞って、結構見覚えのある化学者が名を連ねてたりします。

フィッシャー投影式のフィッシャーさんとか……アレニウスさん、ファントホッフさん、キュリー夫人もそうですが、ラザフォードさんとか……
ハーバーボッシュ法もノーベル賞とったのは先日も話した通りですが。
高校化学をやってるだけでも見覚えのある名前の人、大学で化学をやってるとみる人……
やはり激動の時代だけあって、今では当たり前に使われてる技術の化学者が名前を連ねてます。

ラザフォードさんは、元素の名前の由来にまでなってしまいましたね。
キュリー夫人もそうですが。
ラザフォードさんの研究で有名なのは、金箔にα線(He原子核)をぶつける研究でしょうか。
それによって、原子核でα線が散乱するんですけど、ほとんどは素通りすることで、
原子核は非常に小さいという結論を出したとかだったと思います。
ラザフォードさんのノーベル賞の研究は、元素の崩壊と放射性元素の化学についての研究だったはずです。

フッ素の発見はメンデレーエフの周期表の発表から20年程度しか経ってないわけですが、
メンデレーエフさんの論文の邦訳を読みたい方は日本化学会編の「化学の原典8 元素の周期律」へどうぞ(絶版本をおすすめするな)
4月頃に古書販売サイトとか、アマゾンで中古を探すと見つかります。
ちなみにこのシリーズの9は希ガスに関する本です。
希ガスに関する専門書でほぼ唯一と言っていい本です(涙声)

この本シリーズ、私大学院の図書館で見つけて知ったんですけど、
今ではもう常識になってしまった化学のあれこれに関して邦訳の論文と解説を乗せてる本になります。
もし、今大学に所属していて図書館にあるよーってなったら、ぜひ読んでみてください。

……

最後はお勧めの本の話になってしまいましたね。
フッ素についてのカンペがなくなったので、今日はこの辺で。

明日はネオンだあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!推し元素!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
思いっきり語るつもりでいるけどあんまりネタはないよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
泣いてます。

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